redemption

贖罪 ●広島県の福山市にある市立動物園に子どもと訪ねた。小学1年になる子どもは、学校遠足で今月末にこの動物園に行くことになっていた。動物園については何度か短いコメントを記したが、以前から私は動物園に幼児を連れて行くことに

la fin de belle-de-jour, que cela parte de la sienne

あさがお この花が好きである。種を取っておき毎年植えようと思っていた。「毎年植えよう」が「いつか植えよう」に変わった。その「植えよう」が今年やっと叶った。思えば地面に植えたことは学生以来だ。 4年暮らしたワンルーム・マン

memories and mind

記録と記憶 『遠野物語』 を著した柳田国男氏に 『山の人生』 というものがあります。 その中に「今では記憶している者が、私のほかには一人もあるまい」という書き出しで始まる「山に埋もれたる人生ある事」の中で以下のような話に

be there

「せんそうはどうしてなくならないの?」 こどもが私に尋ねた問いだった。それに対する明快な回答を私は持ち合わせていなかったし、その戦争について語るにふさわしいものが私の中にあるとは思わない。また、こどもに対して偽善的に「善

manifestation

虫めづる姫君の事 (原文) 「此ひめぎみののたまふ事、人々のはなてふやとめづるこそ、はかなくあやしけれ、人はまことあり、ほんぢたづねたるこそ心ばへおかしけれとて、よろづのむしのおそろしげなるをとりあつめて、これがならんさ

to commit

君ゆへに 時は江戸の頃、こんな掛け合いがありました。 命知らずとよし、云わば云え これに対する返しです。 君ゆへに腎虚せんこそのぞみなれ 「腎虚」とは精液が枯渇する状態をいいます。 この歌、現代的に読むとどう理解されるの

black forests

ボヘミアの森 ●「黒い森」と消滅する母国語(童話の背景) グリム兄弟が生まれたハーナウにほど近い、ドイツ南西部のバーデン=ヴェルテンブルグ州に、南北160 km、総面積約5,180 ㎢ の「シュヴァルツ・ヴァルト(黒い森

caño negro

黒い細流 ”黒い運河(細流)”と呼ばれる湿原地帯、ニカラグアとの国境を間近にして、ロス・チレスという町で目にしたシーフ・シアトルの銘。なぜその人の言葉がこんな場所にあるのか。ただここが理念的に通じているものの発祥の土地で

réparer les vivants

日常の風景の中に人々が生活していて、そのありふれた風景を監督の独特の視点が切り取っている。それが美しく。 この物語は単純なものだ。一つの臓器が提供される24時間内の2つの物語。提供する側とされる側の物語。それに立ち会う様

miscellaneous feast

前回、パリの移動祝祭日だということについて触れた。feastには祝祭という意味の他にも、饗宴、大いに楽しむ、ご馳走する等の意もあり、インドネシアの首都ジャカルタはまさにそんなfeastな場所だ。 イスラム教のこの町、この

kopi

今、私の妻の友達Nさんとその2人の子供達K&Kが日本に滞在中である。ラマダン(Ramadan 断食の月)が始まる前の小旅行であるという。インドネシアのバンドゥン市で洋菓子店を営む彼女らはその月とラマダン明けのラバラン(レ

being under the sky 2.0

『なめとこ山の熊』について ●なめとこ山の風景 「なめとこ山は大きな山だ。淵沢川はなめとこ山から出て来る。なめとこ山は一年のうち大ていの日はつめたい霧か雲かを吸ったり吐いたりしている。まわりもみんな青黒いなまこや海坊主の

being under the sky 1.0

眼にて云ふ 血がでてゐるにかゝはらず こんなにのんきでくるしくないのは 魂魄なかば からだをはなれたのですかな たゞどうも血のために それを云へないがひどいです あなたの方から見たらずゐぶんさんたんたるけしきでせうが わ

ebola

本書タイトルは以前から知っていたが、それがノンフィクションだということは知らなかった。ウィルスについて描かれているのをどこかで聞いていたが、それが「エボラ」について詳述されていることも知らなかった。映画『アウトブレイク』

re: eat, pray, love

2日前に注文した古書を手元に置きながら。昨日amazonからの梱包箱が届き仕事から帰ってきてから開封する。2006年出版、2009年12月に翻訳出版され、2011年には映画化もされた「全世界、700万部突破の大ベストセラ

reaching for the sky

ことばのかたち 第3集後記(書簡・日記) 2008-11-22 「それは、星かげのように、平野のそこここに、ともしびばかりが輝く暗夜だった。 あのともしびの一つ一つは、見わたすかぎり一面の闇の大海原の中にも、なお人間の心

anonymous, but equipped as nothing

消去、名もなきものたちの間に ●怒れる牛たちの「革命」行使 『燃ゆる都と怒れる牛たち』は、2006年3月9日の労働の機会均等法第8条が制定されたのを受け、フランスは、首都パリのセーヌ河左岸、カルチェ・ラタン地区にあるソル