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君ゆへに

時は江戸の頃、こんな掛け合いがありました。

命知らずとよし、云わば云え

これに対する返しです。

君ゆへに腎虚せんこそのぞみなれ

「腎虚」とは精液が枯渇する状態をいいます。

この歌、現代的に読むとどう理解されるのでしょう?
豪気な男意気を感ずるか単なる変質的な色情魔と一笑するか・・・
こんな歌を渡されほだされて一緒に心中した女性も当時いたかもしれません。

直裁的な表現ですが逆に素で正直、一途にメチャクチャお前に惚れているという想いと、何か命張ってる様にグッと来ます。
どういう状況で詠まれたのか気になるところですが、なんかやばそうで通常の口説き文句ではないことは十分に感じ取れます。・・・が、普通ならドン引きされるのは必置です。

(楠元六男教授の「講義録メモ」から。典拠『新撰犬筑波集』)