mariposa

「ソロモンに勝る王はいなかった。文明が起こる以前にもソロモンは蝶に語った。まるで人が人に話しかけるように」(『ソロモンの指輪』by R.キプリング)

この伝説に従うと、ソロモン王は、動物の言葉を理解し話すことを可能にする魔法の指輪を持っていたという。このエピソードは、私たちの世界に向けた人間の想像力がこんなにも力強い魅力をもっているということを教えてくれる。

morpho peleides(アオモルフォアゲハ蝶)・・・美しい成人の蝶。この女性達は熟れた果実や発酵したカビ類から養分を得ている。美しい幼虫は防護のために油脂性の鼻につく匂いを分泌。それはまさにスプレーガンを持ち歩く女の子のようだ。

彼女は”nymphalidae(「ニンファリダエ」)”の仲間に属しているが、このラテン語の属名は”nymphs(「ニンフ」)”から由来する。その理由は飛ぶ様がニンフ・妖精のように見えるから?
いいえ、違います。
“naiado(「ナイアド(水の精)」)”、”aread(「アレアド(山の精)」)”、”dryad & hamadryad(「ドリヤド&ハマドイヤド(森の精)」)”は彼女のすべて兄弟達。ちなみに人々が興奮や怒り等で狂乱した状態は”nympholepsy(「ニンフォレプスィ」)”と呼ばれる。

“morpho”は古代ギリシア神話の夢と眠りの神・モルフェウス(Morpheus)にちなんで付けられた名前。
善と悪徳の”morphine(「モルフィネ(麻酔薬)」)”の語と同じ起源で、それはあのポピーの花で知られる、可愛らしい実”papaver somniferum(「パパベリン・ソムニフェルン」)”から精製される(ケシ科植物。語義は「睡眠性の」意)。

つまり総じて言えば、モルフォ蝶の浮かれ飛び舞う姿は、善徳・悪徳の両義を背負いモルフィネで夢見心地になっている様を示しているってわけだ。

Blue Dream!(「ラリってるのかい?」)

“mariposa”はスペイン語で「蝶」の意。蛾も蝶々も特に区別は無くすべて「マリーポウサ」と言われる。
写真:熟れて木から地面に落ちた果実にとまるモルフォ蝶。閉じた羽は保護色。主に採餌行動の時。まわりの環境に完全に同化している。飛び立つ時、それが一転する。
羽表面のメタッリクな青い鱗粉が、生い茂った木々に所々差し込む光に照らされて、この蝶が舞う姿は幻想的だった。夢見心地とはこのことかもしれない。photo de Cauhita, Costa Rica.


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