豊かさの実相

増加する空き家について最近よくメディア等で言及されています。この空き家、地方の、特に過疎化が進む場所で問題化しているものだと思っていましたが、空き家が最も増加しているのが首都圏であると知りました。そして今、顕著なのが高齢者の個人宅における単身世帯が急速に増加しているという事象です。その事実を知って、その原因に思い及び、私にはそれはあまりに悲しい日本人の姿に映ります。それは何故か?

理由は、以前、「序文」(ブログの「第5期編集後記」)の中で日本の人々が寂しく映るとその印象に触れた事がありますが、その事象の原因に対する「寂しく映ると感じた」その一つの事象、実態を突きつけられたことによるものでした。これは我々日本人が高度経済成長と言われた時期に「豊かさ」を追い求め辿り着いたその「豊かさ」、「幸せ」の実相といえるものです。

これは人口が減少に転じ、今後加速度的に(生産労働人口、特に若い世代の女性)その数は減少していく点についてもその原因は同様なものと考えます。私たちが選択してきた「豊かさ」や「幸せ」の価値観は、子供を産み育ててきた家庭や地域のコミュニティとその役割を崩壊させ、人知れずに高齢者を孤立化、若い世代が子供を産み育てていくことのできない国にまで衰退させてしまったと言えるからです。

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